東京が危ない 感染確認数3日連続100人超え…上野駅徒歩圏内で院内感染か

東京都は29日、新型コロナウイルスの感染が新たに68人確認されたと明らかにした。1日の感染確認数としては、前日(63人)を上回り最多。うち27人が感染者が多発している永寿総合病院(台東区)と関連があることが判明した。都は院内感染の可能性が高いとみて調査している。国内の感染確認数は3日連続で100人を超えた。
「爆発的な増加が発生するか否かの重大局面」。27日に小池百合子都知事(67)がそう指摘してからわずか2日。首都・東京でこの日も新たに計68人の新型コロナウイルスの感染が確認された。
首都圏の知事は週末の自治体間の移動自粛を要請しているが、感染者の数は増加傾向にある。都内では25日から3日間連続して40人台、28日は63人、この日も2日続けて60人を超えた。都内感染者数はこの日を含め430人。ウイルスの潜伏期間は1~2週間とみられており、3連休(20~22日)中の外出が増加の一因との見方も出ている。
感染経路の不明者の数も増えてきた。25日は13人だったが、26日には25人とほぼ倍増。28日は63人中23人、この日は68人中26人の感染経路が不明だった。感染者とのつながりをたどれないことで、市中感染がまん延している可能性がある。
感染経路不明の感染者が増えるなか、この日の感染者のうち27人は永寿総合病院と関わりがあることが明らかになった。同病院では24日に医療従事者と患者ら5人の感染が初めて判明。外来診療を中断し、消毒措置などを行うなどしたが、その後も数は増加。25日11人、26日10人、27日14人、28日29人と増加。この日新たに27人の感染を確認し、計96人となった。
都は院内感染の可能性が高いとみて立ち入り調査を実施し、感染経路の確認を進める。同病院はJR上野駅近くにある中核病院で、1956年に開業。1日最大で1000人以上が訪れ、24時間態勢で救急患者を受け入れるなど、地域医療を支えてきた。
都は感染者の急増を受け、28日からの週末に不要不急の外出を避けるよう要請。30日以降も平日はなるべく自宅で仕事をし、夜間の外出を自粛するよう呼び掛けている。大規模イベントの延期や中止の要請は4月12日を期限とするが、状況次第で一層の措置を取ることも検討している。小池知事は「感染爆発を抑止できるギリギリの局面」と述べており、予断を許さない状況は当分続きそうだ。