広島・安芸太田町長「河井前法相から現金20万円」認める 公選法違反事件巡り

自民党の河井克行前法相(57)=衆院広島3区=の妻で同党の河井案里参院議員(46)=広島選挙区=が初当選した2019年7月の参院選を巡り、広島県安芸太田町の小坂真治町長(71)は2日、克行氏から参院選公示前に現金20万円を受け取ったことを明らかにした。町内で報道陣の取材に応じた。
河井夫妻を巡っては、県内の複数の県議らに現金を渡していたことが発覚。広島地検は資金提供が票の取りまとめを依頼する目的だったかどうか関係者から任意聴取を進めているとされるが、小坂町長は聴取の有無を明かさなかった。
小坂町長によると、案里氏が党公認を得た直後の19年4月ごろ、克行氏が自宅を訪問。「参院選で保守票を分ければ(自民の)2人が通る」などと話し、白い封筒をテーブルに置いた。現金の可能性があると考えた小坂町長は受領を拒んだが、押し問答の末に受け取り自宅で保管した。
案里氏陣営を巡る買収疑惑が浮上したことなどから、20年3月28日ごろに封筒を開け、20万円が入っていることを確認。自身の政治団体への寄付として収支報告書に記載し、克行氏が支部長を務める「自民党広島県第3選挙区支部」名義の領収書を、克行氏の地元事務所の郵便ポストに入れたという。小坂町長は「もらうべきでない現金を受け取り反省しているが、違法性の認識はない」と語った。
安芸太田町は克行氏の選挙区。19年の参院選広島選挙区(改選数2)では、自民が21年ぶりの2議席独占を狙い、現職候補(落選)と新人の案里氏を擁立した。【池田一生】