岐阜市寺田の路上で3月下旬、住所不定、無職、渡辺哲哉さん(当時81歳)が倒れているのが見つかり、その後死亡した事件で、岐阜県警は23日、いずれも県内在住の少年3人を殺人容疑で、2人を傷害致死容疑で逮捕した。5人はいずれも19歳で友人同士という。県警は5人の認否を明らかにしていない。
殺人容疑で逮捕されたのは、同県安八町の会社員の少年ら3人。傷害致死容疑で逮捕されたのは、同県瑞穂市などに住む私立大2年の少年2人。
逮捕容疑は、少年5人は3月25日午前2時ごろ、岐阜市河渡の河渡橋から約800メートル離れた同市寺田の路上までの間、渡辺さんを追い回し、石を投げるなどして暴行。さらにこのうち3人は渡辺さんの頭部に強い打撃を加えて殺害したとしている。渡辺さんは急性硬膜下血腫などで亡くなった。現場付近の防犯カメラの解析などで5人の関与の疑いが浮上。傷害致死容疑の2人は渡辺さんへの暴行を途中でやめたという。
捜査関係者によると、渡辺さんは事件発生までの20年以上、現場付近の河川敷で生活。事件前の3月中旬、渡辺さんや一緒に路上生活をしている女性(68)が、見知らぬ男に投石を受けたとして計4回、県警岐阜北署に相談していた。女性は事件直後にも県警に「渡辺さんが数人の男に石を投げられた。2人で走って逃げたが、後ろを振り返ると倒れていた」と通報していた。県警は「(相談への)対応は適切だった」とする一方、渡辺さんが受けた他の投石に5人や交友関係のある別の少年が関わった可能性もあるとみて捜査している。【横田伸治】