サーファーたちへ「気持ちは分かるが今は我慢」…千葉・神奈川の沿岸自治体が自粛呼びかけ

新型コロナウイルスの感染が広がる中、サーフィンの人気スポットを抱える千葉、神奈川両県の沿岸自治体が来訪自粛を呼びかけている。感染拡大防止のため不要不急の外出自粛が呼びかけられているが、「海なら大丈夫」と訪れるサーファーらが後を絶たない。大型連休を控え、駐車場閉鎖などの「強硬策」も打ち出して警戒を強めている。
九十九里浜の南端近くにあり、東京五輪のサーフィン競技会場になっている千葉県一宮町は、7都府県に緊急事態宣言が出た7日、海沿いの町営駐車場4か所(約600台分)を閉鎖した。それでも県内外から車で訪れる人は絶えず、横浜市の男性会社員(42)は「サーフィンは体にいいし、感染のリスクも低いと思う」と話す。「頼まれれば断れない」と、客に店の駐車場やシャワーを利用させるサーフショップもある。
馬淵昌也町長は17日、沿岸5市町村の首長とともに、来訪を控えるよう求める共同声明を発表した。警察などと協議し、海岸につながる町道3本を24日夕から通行止めにするほか、路上駐車の取り締まり強化も要請している。
本来なら、これからがサーフィンの本格シーズン。町サーフィン業組合の鵜沢清永組合長(44)は「波乗りに来る人とそれを迎える人、どちらの気持ちもよく分かる。でも、収束に向けて一丸とならないと。今は我慢です」と話し、SNSで来訪自粛を呼びかけている。
神奈川県でも鎌倉市や藤沢市など湘南地域の自治体が公営駐車場を閉鎖したが、週末を中心に海沿いの道路が大渋滞する状況が続く。22日には沿岸11市町の首長が連名で、海岸エリアの封鎖や周辺道路の通行止めなどを県に要望した。黒岩祐治知事は同日の記者会見で「湘南の海には来ないで」と呼びかけた。
日本サーフィン連盟は22日、「全てのサーファーの皆さんへ」と題し、「地方ではご高齢の住民が多く、医療資源の限られる町に、多くのサーファーが訪れることに危機感を抱いている。不要不急の外出自粛を守って」とのメッセージをホームページに掲載した。