長野・佐久市長「県外ナンバー車の個人攻撃は問題」 来訪者に一定の理解も

長野県佐久市の柳田清二市長は毎日新聞のインタビューに応じ「県外ナンバー車に乗る個人を攻撃するのは問題だ」との認識を示した。
柳田市長は3月末、自身のツイッターで「首都圏から長野への移動が増えている。首都圏の皆さんは自宅で過ごしてもらいたい」と苦言を呈して話題に。「議論になることが大事。行動変容につながる」と狙いを語る。
県外ナンバー車については「佐久市に半分、東京に半分住んでいる人の居住実態はどちらともいえ、どちらで車のナンバーを登録しても合法的。ナンバーと生活実態はイコールではない」とした。その上で「差別は事実と違うことで区別されること。県外ナンバー車は『県外から来るな』と言われるが、県内在住者の場合は事実と違うことで区別され、批判されている。よくない」と強調した。
県外や海外に行っていた人や、帰省した人たちから県内に感染が広がっている状況を踏まえ、不要不急の往来自粛は今後も強く求めるという。一方で「何が何でも100%首都圏から佐久に入ることを否定しているわけではない。体や心や家族の事情があっての移動かもしれない。不要不急なんてその人にしか判断できない。その場合は、徹底した感染予防をしてほしい」と述べ、県外から佐久市に来る人々に一定の理解を示した。【坂根真理】