埼玉県川口市は30日、新型コロナウイルスのPCR検査で、陽性と陰性の1人ずつの検査結果を取り違え、それぞれに誤って伝えたと発表した。2人はいずれも川口市の30歳代の会社員男性で、検体を採取した病院も同じだった。市は、市保健所の担当者が検体識別番号と名前の確認を怠ったのが原因としている。
発表によると、2人には9日に保健所がそれぞれ誤った結果を伝えた。27日夜、病院から保健所に「検体識別番号と陽性者の名前が違う」と連絡があり、ミスが判明。市は28日に誤りを確認し、2人に謝罪した。
陽性だったのに「陰性」とされた男性は、16~20日と23~28日に市内の会社に出勤した。ただ、出勤には自家用車を利用し、職場では対人業務がなく、時差出勤で同僚とも顔を合わせなかったため、濃厚接触者はいないという。
陰性だったのに「陽性」とされた男性は、9日から誤りが判明する28日まで、市の要請を受けて自宅待機をしていた。