行楽地や野外活動施設は「来場謝絶」 人影まばらな大型連休 兵庫

新型コロナウイルス感染拡大で外出を控える人が増える中、例年ならにぎわうはずの兵庫県内の行楽地や繁華街の人影はまばら。野外活動を楽しむ施設も軒並み「来場謝絶」で、異例の大型連休となる。
毎年4月中旬に潮干狩りが始まる新舞子浜(たつの市御津町黒崎)では、「密」を避けるため、開場を連休明けの7日に延期した。砂浜にロープを張り、人の立ち入りを防ぐ。運営団体によると、さらなる延期の可能性もあるという。
野球やバレーボールなどを楽しむ子供たちが集うはずの手柄山中央公園(姫路市)も、主な施設が休止。4月30日には駐車場が閉鎖され、あたりは閑散としている。
一方、JR姫路駅周辺の商店街の通路には、夜の休業に追い込まれた居酒屋などによる昼食用弁当の売り声が響く。現在、弁当販売だけを行う居酒屋の店長(32)は「正直もうけは少ない。客に店の存在を忘れられないよう続けている」。
夕方までの営業に限定している焼き鳥店前では、ミシンを持ち出し、布マスクを作るスタッフの姿もあった。【幸長由子】