花見宴会消える 行楽日和に北海道、メールで外出自粛要請

北海道内は2日、7月上旬から下旬並みの暖かさとなった。置戸町境野で25.0度を観測し、道内で今年初めての夏日となった。行楽日和となった同日、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、道は午後4時に携帯電話各社の災害情報などを知らせる「緊急速報メール」で、札幌市民には外出自粛、道民には札幌に行かないことなどを呼び掛けた。【土谷純一、三沢邦彦】
最高気温23・3度を記録した札幌市では、札幌管区気象台が桜の満開を発表。例年なら宴会やバーベキューなどを楽しむ花見客でにぎわう円山公園(中央区)では、立ち入り制限がかけられ、禁止されているレジャーシートを敷いていないかどうかなどを確認するため警備員が巡回。おなじみの光景はなく様変わりしていた。
ただ、園内では子ども連れなどが通行可能な舗装路を歩きながら写真を撮るなどして桜を楽しむ姿も見られた。近くに住む女性(66)は「長居はできないけど、散歩がてら桜を見に来た。いつもだったら人でいっぱいだから少し寂しいね」と話していた。
札幌市では感染拡大が続いており、円山公園など市内7公園について、一部区域の立ち入り制限や全面閉鎖期間の期限を6日から17日に延長した。