「私は滋賀工場で働いています。私はコロナウイルスに感染しています。他の人たちに感染しても良いと思い、毎日出勤しています」
今年3月、ロッテ本社(東京都新宿区)にこう記載したファクスを送ったとして、23日、石川県加賀市の無職、宮下信明容疑者(41)が威力業務妨害の疑いで滋賀県警に逮捕された。宮下容疑者の逃亡を手伝ったとして、同居する会社員の山城千加子容疑者(62)も犯人隠避の疑いで逮捕された。宮下容疑者は「嫌がらせで送った」と供述しているという。
「本当に感染していたのか、元従業員なのかは捜査中です。自宅外からファクスを送っており、受信記録と防犯カメラで身元を割り出した。捜査の手が伸びてきたことを察知したのか、2人は宮下の出身地の金沢に車で逃亡。その後、宮下は1人で行動し、福井市内で身柄を拘束されました」(捜査事情通)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国各地で「コロナ男」が出現。先月29日には高知市のコンビニで、無職の男(49)が20代の女性店員に「コロナうつっちゅうがぞ。うつしちゃおうか」とレジカウンターをバンバン叩いて怒鳴り散らし、逮捕された。今月15日には愛知県東郷町の交流施設で、無職の男(63)が「オレ、コロナだぞ」と30代の女性職員の顔などに唾を吐きかけ、逮捕。同日、名古屋市の路上でも、アルバイトの男(54)が51歳の近隣住民に「コロナばらまくぞ」と息を吹きかけ、逮捕されている。21日には兵庫県姫路市のイオンモールの食品売り場で、無職の男(67)が会計の際、「わし、コロナやからな」とレジの従業員の女性(60)を脅し、逮捕された。
心理学者で医学博士の鈴木丈織氏は「コロナ男」の心理をこう分析する。
「感染者を装うのが男ばかりなのは、男は権威主義で相手より優位に立ちたいから。言葉だけでなく行動に出ることで、より恐怖を増幅させられる。無職だったり、ある程度年を取ると、世間からバカにされたり、無視されたりする。自分の弱さ、惨めさを知っていて、虐げられていると思い込んでいるから、それを発散したい。自分をバカにした相手を見返したい。つまり快感なんですよ。愉快犯です」
相手が怯える姿を見るのが楽しいとは、タチの悪い連中だ。