「選択肢提示する」「危機に若い力必要」 熊本副知事の小野氏が都知事選出馬表明

熊本県の小野泰輔(たいすけ)副知事(46)は2日、熊本市で記者会見し、任期満了に伴う東京都知事選(18日告示、7月5日投開票)に無所属で立候補すると表明した。小野氏は「副知事としての経験を生かし、東京の強いところを伸ばしたい」と抱負を述べた。
小野氏は東京都目黒区生まれ。東京大在学中に、当時教授だった蒲島郁夫・熊本県知事からゼミで指導を受けた。東京大法学部卒業後、コンサルタント会社勤務や衆院議員秘書などを経て、蒲島氏が熊本県知事に就任した2008年に同県政策調整参与となり、12年から現職。
小野氏は都知事選について「無風状態ではなく、選択肢を提示することが必要」と強調。「新型コロナウイルスのような危機には若い力が必要。後援会もないので、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて自分の考えを広めたい」と語った。
小野氏の出馬表明後、蒲島知事は記者会見で「驚いた。一緒にコロナ対策に取り組んでいたので残念」と語った。都知事選での応援は「考えていない」とし、後任は「白紙」とした。【城島勇人】