シカ捕獲!東京・足立区の荒川河川敷にギャラリー200人超

東京・足立区の荒川河川敷で3日、シカが捕獲された。
足立区はこの日、ホームページで「鹿の目撃情報」として「本日(6月3日)午前9時00分頃、柳原1丁目荒川河川敷の堀切橋付近において、鹿(体長約1.5m)が目撃されました。
今後、住宅街に出没する可能性もありますので、ご注意ください。また、鹿を見かけた場合は、むやみに近寄らず、警察(110番)に通報してください」と掲載した。
現場は東武線堀切駅近く。午前9時台から、シカがいる可能性のある河川敷の草むらに向かって、警視庁の警官など20人以上が網を用意して捕獲に備えた。上空にはヘリコプターも飛び、音が響いていた。
午前11時半ごろに2人の捜査員が草むらに入って捜索。警官たちが網を広げて草むらに迫る。すると同41分、シカが草むらから飛び出し、白い網に捕獲された。
シカは警官ら約10人がかりで押さえられ、激しく暴れる様子はなかったが、時折鳴き声を上げていた。警官らからは「ごめんな。もう少しだからな」とシカに呼び掛ける声もあった。
報道陣らでごった返す中、シカは迎えに来た足立区のトラックに乗せられ、パトカーの先導で搬送されていった。
周辺には、シカ捕獲の瞬間をしかと見届けようと、報道陣や見学者など200人以上が詰めかけた。
サイクリングロードでもあり、自転車をとめて現場を眺める人の姿も目立った。
シカは2日にも目撃されており、この日の河川敷よりもさらに北にある同区の荒川河川敷で「シカがいる」と通報があり、警察や消防、区の職員ら数十人がネットやドローンを使い捕獲作業に当たったが、捕獲できなかった。体長約1・5メートルの雄とみられる。
東京では5月31日、板橋区内でもシカの目撃情報が相次いでいた。