「昼カラ」集団感染、別の店でも10人確認 札幌市

札幌市は11日、「昼カラオケ」を通じて感染が広がったとみられる新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が新たに別の喫茶店で確認されたと発表した。この店で判明した感染者は計10人に上り、全員が60歳以上だった。
同市内のクラスターは11件目で、「昼カラ」喫茶店では2件目。計13人の感染者が確認された1件目の「昼カラ」喫茶店の近隣にあり、客の1人は5月下旬に2店を行き来していた。
市は「不特定多数が利用する営業形態ではなく、店の協力を得て利用客をほとんど把握できている」として店名を公表していない。
北海道ではカラオケボックスが休業要請の対象となっていたが、喫茶店を含む飲食店は対象外だった。
しかし、札幌市内の高齢感染者に昼間のカラオケ利用者が多くみられ、市は「昼カラオケ」を「喫茶店などで昼食・軽食の提供などと合わせて日中に行われるカラオケ」と定義づけて再調査していた。
市の担当者は「住宅街の喫茶店でカラオケが行われているという実態は把握できていなかった」と述べ、昼間のカラオケを通じた感染拡大が想定外だったことを認めている。
市によると、2件目の喫茶店の感染者は5月28日~6月5日に店を利用した客8人と従業員2人の計10人で、全員が60歳以上。1件目の喫茶店の感染者は5月20日~6月3日の利用客10人と従業員3人の計13人で、このうち12人が60歳以上と「昼カラ」利用者は高齢者がほとんどだった。ほかにも13店の昼カラで感染者が確認された。
市の担当者は「高齢者のカラオケ自体を否定するものではない」と述べ、換気と消毒など感染予防策をとるよう呼び掛けている。
道内では11日、新たに7人の感染が確認された。このうち6人は札幌市で判明しているが、市は6人に昼カラ利用者が含まれているかどうかを明らかにしていない。市によると、6人の内訳は70~80代の無職男性4人と年代が非公表の2人。このうち感染経路不明は1人にとどまった。
札幌市以外の1人は、空知(そらち)地方の無職男性。道によると、この男性の経路は分かっていない。
道によると、11日午後5時時点の道内の感染者は延べ1144人。治療中の患者は122人で、うち11人が重症。11日までに計91人が亡くなった。