NHKの国際情報番組「これでわかった!世界のいま」などで流した、米国の黒人暴行死事件への抗議デモを解説するアニメ動画に「描き方がステレオタイプ」「差別を助長している」などと批判が集まった問題で、NHKの前田晃伸会長は11日の記者会見で、「不快な思いをされた方におわびをしたい」と陳謝した。
アニメ動画には、白いタンクトップ姿で筋肉質の黒人男性が登場。怒りの背景には、黒人と白人の貧富の格差があると説明する。路上で拳を振り上げるキャラクターが他にも登場するが、全員が黒い肌の人として描かれていた。アニメ動画は7日の番組内で放送。公式ツイッターなどでも発信した。
NHKによると、番組は子供から大人まで幅広い世代が視聴する日曜夕方の放送ということもあり、黒人の置かれた厳しい状況を分かりやすく伝えようと、アニメ動画を活用した。今回の問題を受け、前田会長は関係する全ての部局に注意を喚起したと明らかにし、「報道機関としては当たり前だが、人権を尊重するということを徹底させていきたい」と述べた。【松尾知典】