福岡市博多区の歓楽街・中洲で無許可営業したとして摘発されたキャバクラ店の経営に関与したとして、福岡県警博多署は11日、同県大牟田市の指定暴力団「浪川会」の本部事務所などを風俗営業法違反容疑で家宅捜索した。店は「暴力団員立入禁止」の標章を店舗出入り口に掲示しており、暴力団排除に取り組んでいる姿勢を示しながら実際は浪川会の資金源になっていた可能性があり、同署が実態解明を進めている。
博多署は10日、風営法違反(無許可営業など)容疑で店の経営者の北嶋昇容疑者(28)=福岡市中央区清川1=ら2人を逮捕した。内偵捜査で北嶋容疑者らが浪川会関係者と親交があり、店の売上金の一部が同会に流れていた疑いが浮上。家宅捜索で書類など数百点を押収した。
標章は、県暴力団排除条例に基づき、飲食店が県公安委員会に申し出て掲示するが、北嶋容疑者は別の人の名義で店を営業し、標章を利用したとみられる。掲示店に入った暴力団組員は県公安委から退去を命じられ、背くと50万円以下の罰金が科せられる。県警によると、掲示店の経営に暴力団の関与が疑われるのは異例。