高知県奈半利(なはり)町のふるさと納税を巡る汚職事件で、高知県警は、返礼品業者に親族が経営する精肉店から仕入れるよう指示した見返りに現金計約2500万円を受け取ったとして収賄容疑で逮捕した町職員、柏木雄太容疑者(41)=受託収賄罪などで起訴、休職中=について、他にも現金計約3600万円を受け取った疑いがあるとして同容疑で追送検した。11日付。捜査関係者への取材で判明した。
柏木容疑者は元町地方創生課長補佐。一連の事件で受け取った疑いがある賄賂の合計は6000万円を超えた。追送検容疑は、返礼品で肉を扱う町内の業者に対し、肉の加工・梱包(こんぽう)を叔父の能勢澄男容疑者(67)=贈賄容疑で逮捕=が経営する精肉店に委託するよう指示。2017年6月~18年10月、能勢容疑者に兄名義の銀行口座に三十数回にわたって計約3600万円を振り込ませ、賄賂を受け取ったとしている。県警は能勢容疑者も贈賄容疑で追送検した。
県警は5月、柏木容疑者と共謀したとして、柏木容疑者の両親と兄を収賄容疑で、能勢容疑者の妻も贈賄容疑で逮捕した。県警はいずれも認否を明らかにしていない。高知地検は勾留期限の15日に柏木容疑者らを起訴するとみられる。
高知地検は4月、柏木容疑者が元町地方創生課長の森岡克博被告(45)=休職中=と共謀し、同県安芸市の水産加工会社に便宜を図った見返りに現金約179万円を受け取ったとして受託収賄罪で起訴した。【郡悠介】