大分市中央町の商店街の市道で点字ブロックが施されたマンホールの蓋が少なくとも約3か月半、ずれた状態で設置され、点字が途切れていたことが市への取材で分かった。市は今後、関係部署に適正な管理を求める文書を出す方針。(石橋龍馬)
市によると、市が管理する下水道のマンホールの蓋で、JR大分駅近くの商店街「ガレリア竹町」や「セントポルタ中央町」のそばの市道にある。直径約60センチの鋳鉄製で、点字のタイルがはめ込まれている。点字ブロックは商店街を含め南北約450メートルにわたって路上に設置されている。
市が読売新聞の指摘を受け、インターネット上などで映り込んだ過去の画像を確認した結果、蓋は昨年11月に正常な向きだったが、今年2月10日には点字ブロックがずれた状態で設置されていた。蓋は専用の工具がないと開けることが難しく、市は「いたずらで故意にずらされた可能性は低い。業者らが作業をして蓋を閉める際、ずれた可能性もある」としている。市は5月27日に蓋を閉め直した。
市視覚障害者協会の木村幸二会長(65)によると、点字がずれると誤った方向に進み、目的地にたどり着けなくなる恐れがある。
白杖
( はくじょう ) を使う際、途切れた場所ではたたいた感触と音が変わり、混乱する障害者が出る可能性があるという。木村会長は「マンホール一つ分でも、本来あるはずの点字ブロックが突然なくなると危険を感じる。正しく設置してほしい」と話している。
市下水道施設管理課の左山能啓課長は「指摘を受けるまで気づかなかった。視覚障害の人たちにおわびする。関係部署の連絡を強化し、再発防止に努めたい」と述べた。