23日午前2時25分頃、岐阜市柳戸の岐阜大学で
厩舎
( きゅうしゃ ) から火が出ているのを、付近の学生寮に住む男子大学生(20)が見つけ、110番した。軽量鉄骨造り2階建て約250平方メートルの厩舎を全焼し、岐阜大馬術部員らが飼育していた馬全4頭が焼け死んだ。岐阜県警岐阜北署が出火原因を調べている。
同署によると、死んだ馬は7~18歳で、サラブレッド3頭とウェストファーレン1頭。厩舎は築37年で、スプリンクラー設備はなかった。捜査関係者によると、電気配線がショートした痕跡があったといい、同署は放火の可能性は低いとみて火元の特定を進めている。火は厩舎を焼き、約1時間40分後に鎮火。けが人はいなかった。
厩舎は、岐阜大敷地の北東にある学生寮の北約30メートルの距離に位置しており、付近には野球場やグラウンドが広がる。厩舎近くの学生寮に住む工学部3年の男子学生(20)は、寮にある火災報知機が作動して目覚めた。外に飛び出すと、厩舎から火柱が上がっており、現場は騒然としていたという。「馬の鳴き声が聞こえた。助けたかったけれど、どうすることもできなかった」と振り返る。
岐阜大馬術部には部員約20人が所属。全国大会への出場を目標に練習に取り組んでおり、土・日曜日も交代で馬の世話をしていた。死んだ4頭の中には、全日本学生馬術大会に出場した馬もいた。
県警と消防は23日午前、現場検証を実施。昼頃から馬術部による後片付けが始まった。ある部員は「大会に出られないのは仕方ない。でも、馬には生きていてほしかった」と話し、作業に取り組んでいた。
森脇久隆学長は「おわび申し上げる。今後は改めて防災体制をより一層強化徹底し、再発防止に努める」とコメントした。