昨年7月の参院選広島選挙区をめぐり多額の現金を配ったとして前法相で衆院議員、河井克行容疑者(57)=広島3区=と妻で参院議員、案里容疑者(46)=広島選挙区=が東京地検特捜部に逮捕された公選法違反事件で、現金150万円を受け取った疑いが持たれている広島県三原市の天満祥典市長が辞職の意向を市議会議長に伝えたことが25日、分かった。
関係者によると、天満市長側は昨年3月と6月、克行容疑者から2回にわたり現金計150万円を受け取ったとされる。天満市長はこれまでの報道陣の取材に「(現金を)もらっているわけがない」などと否定していた。議会での手続きを経て30日に辞職する見通し。
克行容疑者ら夫妻は昨年3~8月、参院選で案里容疑者の票の取りまとめを依頼するなどし、報酬として計約2570万円を地元議員や後援会関係者ら94人に渡した疑いが持たれている。
関係者への取材によると、夫妻から現金を受領した疑いのある94人の内訳は当時の肩書で、広島県内の首長2人、県議14人、広島市議など県内の自治体議員24人、その他の後援会関係者など54人だった。1回の配布額は5万~100万円で、94人のうち21人が複数回受領していた疑いがあり、両容疑者が手渡した回数は計121回となる。
広島県内の首長では克行容疑者から20万円を受け取ったとして、安芸太田町長だった小坂真治氏(71)が4月に辞職。安芸高田市の児玉浩市長(57)が広島県議時代に2回にわたって計60万円を受け取ったことを認めている。