兵庫県宝塚市の住宅で家族4人がボーガン(洋弓銃)で撃たれて死傷した事件で、県警は25日、この家に住んでいた無職の野津英滉(ひであき)容疑者(23)=伯母への殺人未遂容疑で逮捕=を祖母と弟、母の3人に対する殺人容疑で再逮捕した。県警によると「ボーガンで撃って、3人を殺したことに間違いありません」と容疑を認めているという。
再逮捕容疑は6月4日午前5時~同10時10分ごろ、自宅で同居する祖母好美さん(75)、弟英志(ひでゆき)さん(22)と、市内の別の家で暮らしていた母マユミさん(47)の頭をボーガンで撃って殺害したとしている。
県警や捜査関係者によると、野津容疑者は好美さん、英志さんの後に、重傷を負った伯母百合江さん(49)=同県西宮市、マユミさんの順に撃ったと説明。事前に別の場所に住むマユミさんに携帯電話でメッセージを送って呼び出し、百合江さんには電話をして来訪することを把握したという。「家族全員を殺すつもりだった」と供述しており、2人は来訪直後に襲われたとみられる。
ボーガン本体は長さ約70センチ。4人に放たれた計5本の矢はいずれも長さ53センチで、室内には未使用の矢も十数本残されていた。野津容疑者は今年1月以降に国内の通販サイトでボーガンや矢を購入していた。近隣住民や友人らによると、野津容疑者は2019年末に学費未納を理由に大学から除籍され、この頃から友人らとの交流が絶えていたという。「家族関係が悪化していた」と話す知人もおり、県警は動機を詳しく追及する。【韓光勲、中田敦子、春増翔太】