また選挙に税金・市民にウソ…「ばかばかしい」市長辞職に怒り収まらず

「市民にうそをつく行為は許せない」――。衆院議員の河井克行・前法相(57)から現金を受け取り、辞職に追い込まれた児玉浩・安芸高田市長(57)と天満

祥典
( よしのり ) ・三原市長(73)に対し、30日、市民や市議会からは厳しい声が相次いだ。安芸高田市では、現金を受領した市議会議長と副議長も正副議長職をそろって辞任する「異常事態」となり、市政への混乱は続きそうだ。(山本啓二、大島渉)
当初の受領否定から一転、計60万円の金の受け取りを認めていた児玉市長はこの日午後、急きょ記者会見を開き、辞職を表明。今年4月の市長選への出馬にあたり、「うそをついて選挙に出たのは正しい判断だったのか」と記者に問われる場面もあったが、「市民から厳しい声が寄せられた。身を引くのがベスト」「このままでは市政の停滞を招く」と辞職理由を繰り返した。
一度は市長を続ける道も模索したが、支援してきた後援会幹部からも「身を引くべきだ」と見限られ、辞職を余儀なくされた。
さらに克行容疑者から計30万円を受領した

先川
( さきかわ ) 和幸・市議会議長(73)、水戸真悟副議長(71)もこの日、議長職、副議長職をそれぞれ退く意向を明らかにした。7月3日に臨時市議会を開き、市長、議長、副議長の3人がそろって辞職する見通しだ。
市民からは憤りの声が上がった。同市吉田町の無職男性(86)は「市民にうそをついたまま出馬したのは許せない。これでまた市長選があり、税金が使われる。税を払っているのがばかばかしくなってくる」と怒りが収まらない様子。同市向原町の主婦(80)も「新しい市長として期待していたのに残念。議長らも現金を受け取り、全国に悪いイメージが広がってしまった。納得がいくような説明をしっかりしてほしい」と求めた。
一方、天満市長の辞職に同意した三原市の臨時市議会でも、当初は市議会などで現金の受領を否定していた天満市長を追及する声が相次いだ。
「うそをついたという自覚をもっていたのか」と市議からただされた天満市長は「捜査中で詳細は控えたい」「職を辞することによって責任を取らせていただく」などと繰り返すにとどまった。
初めて市議会を傍聴したという市内の自営業男性(54)は「市長はほとんど何も言っていないに等しく、

真摯
( しんし ) な態度も見られなかった。中途半端な感じが否めない」と憤っていた。