仙台市交通局は1日、未成年で無免許とみられるバス愛好家の2人から懇願され、バス待機場で路線バスを運転させたなどとして、運転手(24)を懲戒免職にしたと発表した。運転手は2人の住所や年齢などは知らず、「2人は未成年で無免許だと聞いていた」と話しているという。
発表によると、運転手は5月6日午前、始発前のバスが待機する岡田回転場(宮城野区蒲生)で2回、2人にバスを運転させた。事故はなかった。運転手は仙台市営バスで2番目に古い1996年製のバスを担当し、2人のうち1人は運転手の同僚を介して2月頃から無料通信アプリ「LINE」でやりとりしていた。4月下旬にも別の回転場で2人にドアを開閉させるなどしたという。
このほか、「お金がない」という2人を無賃乗車させたほか、市交通局の事情聴取に虚偽の説明をした。
運転手は「軽い気持ちで運転させた」と反省しているという。市交通局によると、乗客から車両の説明などを求められることはよくあるといい、同局自動車部の部長は「バス愛好家への対応の甘さによる大変度の過ぎた行為。申し訳ない」と陳謝した。
同局は、2人へ運転させてしまったことを謝罪したい考えだが、LINEのやりとりだけで、住所などを教えてもらえないという。