岩手女性殺害、懲役22年確定へ 最高裁が76歳被告の上告を棄却

最高裁第1小法廷(山口厚裁判長)は、岩手県一関市で2018年、知人の及川ヨシコさん=当時(80)=を殺害したとして、殺人罪などに問われた無職佐藤仁一被告(76)の上告を棄却する決定をした。2日付。懲役22年とした一、二審判決が確定する。
一、二審判決によると被告は18年8月16日ごろ、及川さん方に侵入し、刃物で複数回突き刺して殺害した。
被告側は第三者の犯行を主張したが、昨年9月の一審盛岡地裁判決は、現場で見つかった包丁に被告と同じDNA型の血液が付着していたことなどから「第三者の存在をうかがわせる痕跡は見当たらない」と退けた。二審仙台高裁も支持した。