濁流の中、集落孤立=一面茶褐色、懸命の救助―九州大雨、陸自映像

九州の大雨で、陸上自衛隊は4日、熊本県内を流れる球磨川の氾濫による被災地の状況をヘリコプターから撮影した。映像からは、集落が広範囲にわたり、茶褐色の濁流の中で孤立している様子がうかがえた。屋根の上から手を振り、救助を求める住民の姿も確認された。
ヘリは同県八代市から球磨川上流などに向けて飛行。映像では、球磨川の増水で川幅が広がり、川沿いの道路の多くは茶色の水に覆われほとんど見えない。水位が高く、屋根しか見えない建物が多数あった。電柱も半分ぐらいの高さまで水没しているように見える。
八代市付近では陸自ヘリから隊員が降下。建物上階の窓から入り、懸命の救助活動を進めた。川沿いの道路は至る所で寸断されていた。同県芦北町も道路が冠水していた。
[時事通信社]