98万人に避難指示「命を守るため最善を尽くして」 佐賀、長崎、福岡で大雨特別警報

停滞する梅雨前線の影響で発達した雨雲が次々に流れ込み、九州北部は6日、記録的な大雨に見舞われた。気象庁は6日午後4時半、数十年に1度の大雨が予想されるとして、長崎、佐賀、福岡の3県に大雨特別警報を出した。土砂災害や浸水が既に起こっている可能性が高く、最も警戒が必要な「警戒レベル5」に相当する。気象庁は「命を守るための最善を尽くさなければならない状況」と最大の警戒を呼びかけた。
気象庁によると、大雨特別警報の対象となっている地域は、長崎県の長崎市や諫早市、佐賀県の佐賀市や武雄市、福岡県の大牟田市や八女市など3県の17市町。
九州北部各地の1時間雨量は▽長崎県大村市94・5ミリ▽長崎市85ミリ▽大牟田市74ミリ――を観測するなど記録的な大雨になった。大村市や長崎県東彼杵(ひがしそのぎ)町、佐賀県鹿島市、嬉野(うれしの)市では「記録的短時間大雨情報」も出された。
6日午後5時半現在で、嬉野市や大村市、福岡県久留米市など15市町村の45万3018世帯、98万9317人に避難指示が出された。
一方、鹿児島県、宮崎県でも6日に猛烈な雨が降り、鹿児島県鹿屋(かのや)市では1時間に109・5ミリ、鹿児島県南さつま市で69・5ミリの記録的な激しい雨が降った。南さつま市では同市金峰町の新聞販売店従業員の男性(63)が配達のため6日午前3時ごろに自宅を出たまま行方不明になり、鹿児島県警などが捜索を続けた。
宮崎県串間市の本城川の小田代橋の下流右岸で氾濫が発生し、同県は危険度の警戒レベル5の「氾濫発生情報」を出した。
気象庁によると、活発な状態の梅雨前線は8日ごろにかけて西日本から東北地方に停滞し、九州北部を中心に広い範囲で局地的に非常に激しい雨が降る見込み。7日午後6時までの24時間予想雨量は多いところで、▽特別警報が出た3県を含む九州北部300ミリ▽東海250ミリ▽九州南部、中国200ミリ▽近畿、北陸、関東甲信180ミリ▽四国150ミリ▽東北100ミリ。【田崎春菜、比嘉洋、下原知広】