小池百合子都知事 笑顔なき第2章船出…コロナ感染増止まらず対策急務

東京都知事選から一夜明けた6日、再選を果たした小池百合子知事(67)が都庁で会見した。歴代で2番目となる366万1371票を獲得したが、東京では新型コロナウイルスの感染者が5日連続で3ケタとなり、感染拡大の傾向が続いていることなどから笑顔はなし。「新たに4年を都民から託され、責任の重さを改めて感じている」と気を引き締めた。
再選の喜びもつかの間、コロナ禍の首都のかじ取り役は早くも臨戦態勢だった。
午前9時30分、防災服姿で登庁した小池氏は、「366万票という望外のご支援をいただきました」と感謝しつつ、「『よりしっかり働け』という都民の皆様のお声をエネルギーとして、新型コロナ対策と経済戦略をしっかり考えたい」と決意を述べ、表情が緩むことはなかった。
都知事選開票結果は6日未明に確定し、投票率は55・00%と、前回16年よりも4・73ポイント減。それでも小池氏は、前回2016年都知事選の得票数を75万票上回り、2012年に猪瀬直樹氏が獲得した歴代最多の約433万票に次ぐ、約366万票を手中にした。
「現状維持は後退に他ならない」―。この日の昼には会見を開き、選挙公約に掲げた「東京大改革2・0」の米・疾病対策センター(CDC)の東京版を「一日も早く立ち上げたい」と準備を進めることを明言。保健所だけでなく、国立感染症研究センターや厚生労働省クラスター対策班などと連携し、正確な情報発信を行う拠点を目指す。
さらに、都内で連日100人超の感染者が確認されるなど、第2波への備えが急務となることを受け、宿泊療養施設の確保や、医療機関支援のため補正予算3000億円を「今週中に編成、公表してスピード感を持って対応する」と明らかにした。また、PCR検査数を1日最大1万件に拡充することも強調した。
小池氏はこの日、安倍晋三首相と首相官邸で会談し、再選を報告。会談冒頭、安倍首相から祝福を受け「国の力を借りてしっかりと新型コロナに打ち勝ち、東京五輪・パラリンピックにつなげていく」と応じた。五輪・パラ組織委員会の森喜朗会長にも都庁で当選を報告し、国や組織委との連携強化を確認した。
歯止めがかからない新型コロナへの対策や、東京五輪開催の可否など、首都の行く末を巡り、小池氏の2期目は早くも手腕が問われている。(奥津 友希乃)