「助かった」無事に安堵=1階浸水、車立ち往生―福岡・大牟田

豪雨に見舞われた福岡県大牟田市では8日、避難所や自宅の2階などで過ごした住民らが「助かった」「危なかったよ」と無事を確認し合った。市内は連日の大雨から一転し快晴となったが、崩れたブロック塀や立ち往生する車が、押し寄せた水の威力を物語っていた。
市内では2人が死亡した。うち1人の死者が出た同市上屋敷町では、冠水はほぼなくなったが、一部の信号が故障し通行止めが発生。道路上には内部が泥だらけの車も取り残されていた。消防隊員らは1軒1軒訪ねて回り、安否や体調を確認した。
「命があって良かった」。自衛隊のボートで救助された田畑美喜男さん(68)は、最も水位が上がった6日、自宅2階で一夜を過ごし難を逃れた。田畑さんは、7日夜も2階で過ごそうと考えたと言うが、「迫り来る恐怖があり、夫婦で救助をお願いした」と振り返った。
住民らは安堵(あんど)もつかの間に、ジリジリと日が照る夏空の下、朝から水浸しになった自宅から泥を出す作業に追われた。運送業の片山朋紀さん(41)は、1階が高さ約60センチまで水に漬かったといい、「水があふれやすい地域だから、道路から1メートル上げて家を建てたのに」と嘆いた。
片山さんは、8日早朝から自宅の掃除を開始。ガレージには水浸しの衣類や電化製品が積まれ、室内には下水が逆流したような臭いが立ち込めていた。片山さんは「何日かかるのか分からない」とうんざりした表情で話した。
[時事通信社]