東京都は9日、新型コロナウイルスの感染者が新たに224人報告されたと明らかにした。1日当たりの感染者数では、緊急事態宣言下の4月17日の206人を上回り、過去最多となった。東京に連動するように首都圏の感染者が増加傾向にあるほか、この日は大阪府でも宣言解除後では最多となる30人の感染者を確認。第2波への恐れがある中、政府は医療態勢が維持できていることなどから、イベント参加者数の緩和などについて方針変更はないとしている。
昭和大病院感染症内科の二木芳人客員教授は、東京都の感染者数が過去最多の224人となったことについて「検査件数が増えているので、無症状者を含め陽性者が増加している部分はある。国や都が経済的なダメージを気にしすぎて有効な対策ができていないので、今後もさらに増える可能性はある」と述べた。
都では6月1日以降、1日1500件を上回るペースで検査を実施し、今月6日は3129件と最多となった。また、入院患者数は5月6日がピークで2974人となったが、同12日以降から急減し、同25日以降は300~400人台で推移している。重症者も4月下旬に100人前半だったのが、今月8日には6人まで減り、死者も約2週間、出ていない。
二木氏は一層の警戒が必要とし、検査態勢の強化が必要と指摘した。ドイツでは週に110万件の検査が実施できるとし、「感染者の早期発見、早期隔離が必要」と強調。「現段階で医療提供態勢の余裕はあるが、院内感染や高齢者施設での感染が起きれば、あっという間に逼迫(ひっぱく)する。一人一人の行動が感染を抑制することにつながります」と警戒を呼びかけた。