家庭犬が狂暴化!? 止まない死亡事故…米国原産「ピットブル」などに加え意外に危険な日本犬

コロナ禍で、家庭の癒やしとして犬を飼う人も多いようだが、正しい飼育をしなければ、犬種によっては人や他の動物を傷つけたり死亡させたりしてしまう恐れもある。飼育時の注意点や危険な犬種について専門家に尋ねた。
千葉県警銚子署は6日、県動物愛護条例違反や過失傷害などの疑いで同県銚子市の50代無職の男を書類送検した。5月中旬に男が自宅の敷地内で放し飼いにしていた当時1歳のピットブルが逃げ出し、200メートル離れた民家に侵入。住民の60代女性と抱いていたトイ・プードルにかみついた。女性は腕や腹に全治約40日の重傷を負い、かまれた犬は死んだ。
ピットブルはアメリカ原産の中型犬で、正式名称はアメリカン・ピット・ブル・テリア。成犬ともなれば、体高が46~56センチメートル、体重14~36キログラムになる。
闘犬としても知られ、高い運動能力から米国では人気の犬種だが、人を襲う死亡事故も相次いでいる。2019年12月には米テキサス州で3匹のピットブルが女性2人を襲い、1人が死亡、もう1人が重傷を負っている。今年5月にもアーカンソー州で9歳の少年が郵便を確認しているときに襲われ死亡した。
英国では1991年に所有を禁止する法案が成立、欧州各国や米国の一部州などでも飼育が制限または禁止されている。
ピットブルについて、家庭犬訓練士やペットシッター士などの資格を持つ寺内雄司氏は「口が大きく、性格が荒い子もいるので、小さいころから正しくしつけて飼う必要がある。強い犬で目も大きくてかわいいので最近は人気も高まっているが、中型犬だからといって安易に飼うような犬ではない」と指摘する。
注意したいのはピットブルだけでない。茨城県の「動物の愛護及び管理に関する条例施行規則」では、秋田犬や土佐犬、ジャーマン・シェパード、紀州犬、ドーベルマン、グレート・デーン、セント・バーナード、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの8種と、それ以外の体高60センチメートル以上、体長80センチメートル以上を特定犬種として飼育方法を制限している。
前出の寺内氏は「特定犬種に指定されている犬は成人男性でも制御が効かないほど力強い犬も多く、犬にとっては悪気がなくても人を押し倒すこともある。どの犬もしつけが大変だ。甲斐犬や北海道犬など中型犬でも日本原産の犬種は意外にも気が強い子が多い。表情にあまり出ないまま、急にかみつくケースもあるため注意したい」と説明した。