〈感染者数発表の時間が日によって変わるのはなぜ?〉――。16日、新規感染者数が過去最多の286人に上った東京都。小池都知事が午前中に「280人台」と発表したことに、ネット上では疑問が噴出している。
16日まで都内の新規感染者数は、10日の243人が最多。15日の165人は午後に判明したのに、小池知事は最多更新のショックを和らげるためか、それとも大騒ぎしたいのか、16日の午前中に「途中経過ですけど、280人台に乗せるだろう」と明かしたのだ。
発表直後の昼の情報番組(TBS系)で、元鳥取県知事の片山善博氏は「何かこう、劇的に見せる時には昼の番組に間に合うような発表をしているんじゃないか」と指摘。「定時の発表の方が分かりやすい」と苦言を呈したが、まったくその通りだ。
感染者数発表のタイミングの裏に何か思惑があるのでは――。発表までの流れについて都の福祉保健局に尋ねると、こう回答した。
「毎朝9時までに、前日午前9時からの24時間で判明した新規感染者のデータが保健所から集まります。年代や性別、検査の重複を精査し、人数を確定させます。当然、確定させる前に、上(知事サイド)に途中経過を逐一報告します」(感染症対策課)
つまり、小池知事は大まかな数字を常に午前中には把握しているというワケ。それをいつ発表するかは、小池知事の腹一つなのだ。都庁記者がこう明かした。
「以前は都庁幹部から新規感染者数を聞くパターンが多かったが、最近は知事の口から聞くことがしばしば。確定した新規感染者数は基本的に、夕方から夜にかけて都側から記者に知らされるが、それまでに記者が直接、知事に質問することもある。当然、知事は数字を知る立場にいるので、答えたり、答えなかったり。数字公表のタイミングは実質的に、知事のフリーハンドなのです」
■検査4000件超もミスリード
感染拡大を巡る小池知事の言い訳もオカシイ。16日は「280人台」と言った後、「検査数がこれまでの最大で四千数百と聞いています」と続けたが、検査件数が4000件を超えているのは13日だけ。16日判明した感染者の検査母数ではないため、小池知事の説明はミスリードだ。
東京アラートといい、感染者数の発表といい、恣意的すぎて政治利用のにおいがプンプンする。いい加減、都民を振り回さないで欲しい。