GoTo開始の4連休、人出は? 都市部観光地、他県観光客少なく

新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、4連休の最終日となった26日の全国の観光地や主要空港の人出はどうだったのか。スマートフォンのデータを基に調べたところ、空港周辺では軒並み増加したが、東京都など大都市圏では減少した観光地もあったことが分かった。旅行需要喚起策「Go Toトラベル」事業が始まったものの、感染を警戒してか効果は限定的だったようだ。
調査はソフトバンクの子会社「アグープ」がスマホアプリ利用者の位置情報を基に推計。先週19日(日)と、「Go To」開始後の26日(日)を比較した。
調査によると、新千歳空港駅(北海道)は先週比36・7%増、那覇空港駅(沖縄県)も43・1%増となり、ともに大幅に伸びていた。沖縄観光コンベンションビューローの担当者は「元々4連休に合わせて旅行を計画していた人が多いのでは」と分析する。
避暑地として知られる軽井沢(長野県)も34・9%増だった。来訪者の内訳をみると、関東など県外から来た人が6割近くを占めた。
一方、浅草(東京都)や片瀬西浜海水浴場(神奈川県)はいずれも微減となった。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪府)も3割以上減らしていた。
「Go To」は東京在住者と、東京への観光は対象から外されている。浅草を26日に訪れた人のうち、東京以外の人は13・8%に過ぎず、「Go To」の影響を受けた可能性がある。USJも大阪府以外の観光客は37%と少なかった。
JR東日本によると、25、26日の新幹線の利用者は前年同期比71%減、在来線特急は同69%減だった。また、山手線の利用者は同53%減だった。
日本旅行の担当者は「東京在住の人なら北関東や信越方面など、車で行ける近場への旅行が多かった」と4連休を振り返る。自治体が実施した「県民限定」「地域限定」での宿泊割引キャンペーンなども人気があったという。担当者は「前年同期と比べ回復したとは言えないが、それでも改善しつつある」と話した。
一方、別の大手旅行会社の担当者は「Go Toは始まったばかりで効果を評価するのは難しい」とした上で、「4連休で大きく数字(売り上げ)が伸びた実感はなかった」と話した。【斎藤文太郎、和田武士、山本佳孝】