「熱が出てPCR検査」息子名乗るうそ電話で50万円詐欺被害

大阪府警捜査2課は6日、大阪府内の80代女性が息子を名乗る男から電話で「熱が出てコロナかもしれない。PCR検査の結果待ちだ」などと言われ、現金50万円をだまし取られたと発表した。府警は新型コロナウイルスの感染拡大に便乗して高齢者を動揺させ、現金をだまし取る手口とみて注意を呼びかけている。
同課によると、5日午後1時ごろ、女性宅に三男を名乗る男から「コロナかもしれない」と電話があった。女性が心配すると、続けて男は「友達と株をして大損した。150万円段取りしてほしい」と要求。女性は銀行の現金自動預払機(ATM)で現金50万円を引き出し、自宅近くの路上で三男の代理という男に手渡した。
その後、三男に電話で確認し、詐欺と分かり、最寄りの警察署に届け出た。府警は「家族などから金銭を要求する不審な電話があったら、まずは把握している連絡先に確認してほしい」と呼びかけている。