「ストレス解消」で路上にくぎ、パンク被害10件以上…71歳男を書類送検

静岡市清水区の路上で、数年間にわたってくぎがばらまかれ、通行人がくぎを踏んでけがをし、自動車のタイヤがパンクするなどの被害が出ていたことがわかった。地元住民らの自主的な調査や静岡県警清水署の捜査の末、近くに住む71歳の男がばらまいていたことが判明し、清水署は11日、男を道路交通法違反(道路における禁止行為)容疑で静岡地検に書類送検した。
発表によると、男は今年6月20日、静岡市清水区の路上で長さ約5センチのくぎ10本をばらまいた疑い。調べに対し「最初は付近をたむろしている若者たちに不満があってやっていたが、その後は家庭内のストレスを解消するためだった」という趣旨の供述をしている。くぎは市内のホームセンターで購入していた。
この地域の自治会長(70)によると、被害に気づいたのは約3年前。これまでに近隣住民の60歳代男性がくぎを踏んで左足の裏にけがを負ったほか、自動車、自転車のパンク被害が10件以上あったという。
地域住民の一部はこの道のことを「くぎ通り」と呼ぶようになっていた。不安や被害に対応するため、自治会長ら住民有志が今年2月以降、自主調査を始めた。見回りで6月までに計約160本を確認したという。
自治会長らは今年6月、捜査体制拡充を求める陳情書を捜査を始めていた清水署に提出。清水署はこれまで対応していた交番のほか、刑事課、交通課の署員を加えて調べていた。
その後、現場付近にある会社の従業員が、敷地内の防犯カメラに映ったくぎをまく男の姿を確認。張り込み中の清水署員が6月21日早朝、映像と似た男を発見して職務質問した。くぎを所持していたことから、検挙に至ったという。