お盆に迎えた先祖の霊を送り出す京都の伝統行事「京都五山送り火」が16日夜、京都市街を囲む山々で行われた。今年は新型コロナウイルス対策で見物客の密集を避けるため、「大」の文字などが判別できないよう点火箇所を大幅に減らすなど異例の形式で実施された。
東山・
如意ヶ嶽
( にょいがたけ ) 中腹では午後8時、75か所の火床がある「大」の中心の交点と端の計6か所だけに点火。その後は5分間隔で、「妙法」「船形」「左大文字」は文字の交点などの各1か所、「鳥居形」は上部2か所に火がともされた。鴨川の河川敷では間隔を空けて集まった市民らが遠くの火を眺めていた。
点火前には五山の各保存会関係者が新型コロナウイルスで亡くなった人や、九州を中心とした7月の豪雨災害の犠牲者のために黙とうをささげた。
8日夜には「大」の文字をライトなどで浮かび上がらせる騒ぎがあった。地元の大文字保存会などは「送り火本来の意味が理解されず憤りを感じる」として、登山口に当日までの夜間入山禁止の告知文を掲示していた。