新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した天理大ラグビー部(奈良県天理市)で17日、新たに4人の感染が判明し、部員の感染確認は計24人となった。同大によると、寮で共同生活を送る部員168人のうち、89人がこの日、PCR検査を実施。さらに感染が拡大する懸念もあり、寮生活での感染対策の難しさを露呈した。
同大によると、10日にラグビー部員1人が倦怠感(けんたいかん)を訴えたため、寮の予備室に隔離。12日にPCR検査で陽性と判明した。濃厚接触した部員らも検査し、この日までに23人の感染を確認。ラグビー部の活動は当面休止する。
同大では、新型コロナの感染拡大を受け、4月からクラブ活動を原則中止に。屋外を中心とした短時間の活動や健康管理の条件を満たし、大学の許可を得たクラブが6月11日から順次活動を再開した。
ラグビー部も同日から、日本ラグビー協会のガイドラインに沿って始動し、今月からはタックルなど接触プレーを伴う練習を再開。3月以降、対外試合や合同練習は行っていない。
ラグビー部では168人の全部員が寮に入り、約12畳の部屋に3~4人で生活している。寮内には消毒液を設置し、食堂には間隔を空けるため名札を配置。入浴時間も分けていた。1人目の感染発覚後、部員には弁当を配布し、各部屋で食事をするなど感染対策を講じていたという。ラグビー部員と他クラブとの接触はなかった。
同大はこの日の会議で、24日までキャンパスを閉鎖し、ラグビーを除くクラブ活動も休止とするほか、22日に予定していたオープンキャンパスの中止も決めた。
岡田龍樹副学長は会見で「寮生活をする学生も多く、十分に注意してきたが、集団感染が起きたことは大変遺憾」とし、今後について「陰性だった部員を大学内の別の施設に移し、寮を消毒する。カウンセラーと協力し、部員の精神的なケアもしていきたい」と話した。