安倍首相の妻、昭恵氏は会員制交流サイト(SNS)で芸能人らとの華やかな交流を積極的に発信し、「アッキー」の愛称で親しまれた。SNSのフォロワーは合わせて約21万人に上る。東京・神田で和食居酒屋「UZU(うず)」を経営するなど、これまでのファーストレディーの枠にとらわれない動きが目立った。一方で「公私混同」「軽率」と受け取られかねない場面も多く見られた。
国民が不信感を抱く大きなきっかけは「森友学園問題」だった。昭恵氏は一時、名誉校長を務めていた。不自然な経緯が表面化した17年以降、財務省理財局幹部らは売却交渉の経過を記した決裁文書から昭恵氏に関する記述を消すなどしていた。
昭恵氏の活動に政府職員がサポート役として付いていたことについても、野党が国会で追及。政府は「首相夫人は公人でなく私人」とする異例の答弁書を閣議決定した。
昨年には、首相主催の公式行事「桜を見る会」に、私人であるはずの昭恵氏が推薦した招待者が含まれていたことが明らかに。安倍首相の推薦枠が1000人分あったことも判明し、夫婦そろっての「公私混同」ぶりが浮き彫りになった。
今年3月には、週刊誌が大分県内の神社を集団で参拝していたと報じた。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、安倍首相自ら記者会見で「警戒を緩めることはできない」と述べていたさなかだった。
和食居酒屋「UZU」はこの日、通常通り営業。昭恵氏からの連絡はなく、来店の予定もないという。