2016年の台風10号による豪雨災害から4年となった30日、入所者全員の9人が亡くなった岩手県岩泉町の認知症グループホーム「
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( ら ) ん
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( ら ) ん」の跡地には、献花台が設けられ、犠牲者に祈りがささげられた。
濁流が流れ込んだ施設は、被災後、取り壊され、現在は更地となっている。この日は、施設を運営していた社団医療法人の職員らが、新型コロナウイルスの感染防止のため、別々に献花台を訪れ、手を合わせた。同法人の佐藤弘明常務理事(57)は「当時の光景は4年たっても頭から離れない。亡くなった皆さんは大変な思いをし、苦痛だっただろう」と悼んだ。
台風10号では、岩手県と北海道で計30人(関連死含む)が死亡し、岩泉町では25人が犠牲になった。