青木理氏、7年8か月の第2次安倍政権を「戦後の矜持が破壊されてしまった。取り戻せないぐらいの負の遺産がある」

30日放送のTBS系「サンデーモーニング」(日曜・前8時)では安倍晋三首相の辞任表明を特集した。
スタジオでジャーナリストの青木理氏は「一強長期ってその通りなんですけど、本当に一強だったんだろうかって思うんです」とした上で「自民党内の派閥もほとんど力を失った。民主党政権が失敗だったかどうかの総括って議論しないといけないと思うんだけど野党が多弱だ、と。メディアも分断されて、つまり周辺が全部陥没したんで一強に見えちゃった。ある意味、周辺が陥没したことのツキが一強で長期にしてしまった」と指摘した。
さらに「つまり、政治の恐るべき貧困の中でこの8年間、いろんな戦後の矜持みたいなものが破壊されてしまった。この8年間をこういう形で過ごしてしまったことが今後どうなるのか。きちんと総括して一歩前に踏み出さないと8年間、取り戻せないぐらいの負の遺産があるんじゃないか」とコメントしていた。