「わいせつ目的で声をかけ、刺した」15歳少年供述…女子トイレに多量の血だまり

福岡市中央区の大型商業施設で8月28日夜、女性が殺害された事件に絡み、福岡県警は31日、施設内で包丁を所持したとして銃刀法違反容疑で現行犯逮捕した少年(15)について、県内の更生保護施設に入所していた中学生だったと発表した。捜査関係者によると、少年は「わいせつ目的で声をかけたが、拒まれたので刺した」という趣旨の供述をしているといい、慎重に捜査している。
事件は28日午後7時半頃発生。「MARK IS(マークイズ) 福岡ももち」の1階で、包丁(刃体約18・5センチ)を持った少年が取り押さえられ、近くの女子トイレでは、客として訪れていたアルバイト吉松

弥里
( みさと ) さん(21)(福岡市)が血を流して倒れていた。首や肩などを複数箇所刺されるなどしており、病院に搬送されたが、出血性ショックで死亡した。
吉松さんが倒れていた施設1階の女子トイレには多量の血だまりがあり、少年が履いていた靴とみられる足跡も複数見つかったことも判明。県警は、少年がトイレ内で襲ったとみて捜査している。
県警によると、少年は8月26日に県内の更生保護施設に入所したが、27日夜に行方が分からなくなり、施設から行方不明届が出ていた。「施設に戻る気はない」と話している。捜査関係者によると、施設に入所する前は少年院にいたという。
施設を抜け出す際に所持金はなく、逮捕時も現金は持っていなかった。施設からは、包丁や現金は持ち出されておらず、県警は少年が商業施設まで移動した手段や、包丁を入手した経緯を調べている。
少年は血の付いた包丁を手に施設1階を歩き回り、逃げようとして転倒した6歳の女児に馬乗りになり、包丁を突きつけたなどとして、30日、暴力行為等処罰法違反容疑でも送検された。県警によると、「逃げるためにやった」と供述している。近くにいた客の消防職員が少年に体当たりし、女児にけがはなかった。