大阪府は31日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、新規感染者数が減少傾向にあるとして、府民に要請していた5人以上の宴会・飲み会の自粛について、「5人以上」を「多人数」と人数を特定しない形に緩和し、独自基準「大阪モデル」の警戒レベルを1段階下げることを決めた。高齢者の感染者数や重症病床の使用率は高止まりしており、府は引き続き警戒を呼びかけている。
府内では、5月に減少した感染者が6月中旬以降、再び増え始め、8月7日に過去最多の255人の感染を確認。府は7月末、大阪モデルの警戒基準を、感染対策の強化を呼びかける黄信号の「ステージ1」から、クラスター(感染集団)発生の疑いのある施設などに休業要請などを行う「ステージ2」に引き上げた。
しかし、新規感染者は8月22日以降、150人以下に減少。このうち5日間は100人未満だった。会議では、府内の新規感染者が減少傾向にあることなどから、9月1日から、警戒レベルを休業要請を伴わないステージ1に戻すことを決めた。7月12日から続けてきた通天閣や太陽の塔を黄色に照らすライトアップは、31日で終了する。
一方で、60歳代以上の感染者は、1週間あたり200人前後から300人弱で高止まりしており、重症病床使用率も8月中旬以降は30%台で推移している。8月1日から府民に求めていた5人以上の宴会・飲み会の自粛要請については、高齢者の感染者数が高止まりしている状況を踏まえ、「多人数」による宴会・飲み会の自粛を引き続き求める。
府は「多人数」の具体的な基準を示していないが、吉村洋文知事は記者団に「(密閉された空間で長時間)唾液が飛び交うような環境に多数が集まることは避けてほしい」と強調。「高齢者やその同居者、高齢者の福祉施設で働く方は、特に気をつけてほしい」と呼びかけた。