宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2日、小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウで採取した試料入りカプセルを地球に落下させる際の運用計画を発表した。地球から約22万キロ離れた地点でカプセルを分離。探査機本体は地球から離れ、カプセルが大気圏に突入する様子の撮影に挑む。
計画によると、地球に向けて飛行中のはやぶさ2は11月下旬、オーストラリア南部のウーメラ砂漠に狙いを定め、姿勢制御などを担う化学エンジンで軌道を変更。12月5日午後にカプセルを切り離した後、探査機本体は化学エンジンを噴射して地球から離れる。
カプセルの砂漠着地は日本時間の6日午前2~3時ごろの見込み。日本から向かう回収チームがカプセルから発せられる電波などを頼りに探索する。
2010年に小惑星イトカワから試料を持ち帰った初号機の場合は、本体ごと大気圏に突入して燃え尽きた。化学エンジンを駆使し、カプセルだけを切り離して帰還させる運用は今回が初めてで、JAXAの津田雄一プロジェクトマネジャーは「慎重に、間違いが起こらないように運用計画を立てている」と話した。
地球への飛行を担ってきた主エンジンのイオンエンジンの燃料は十分に残っており、探査機本体は今後約10年かけて別の小型小惑星に向かう。JAXAは新たな目的地を9月中にも決定する。【池田知広】