福島県南相馬市は、昨年の台風19号で災害対応を終えて帰宅途中に死亡した市職員(当時25歳)の遺族に弔慰金50万円を支払う方針を発表した。2日開会の市議会9月定例会に提出する補正予算案に計上する。
職員の死亡をめぐっては、市が設置した調査委員会が6月、市側の責任は認められないとする報告書をまとめた。門馬和夫市長は8月31日の定例記者会見で弔慰金について説明し、「結果として大切な職員の命を守れなかったことを重く受け止めたい」と述べた。市長は10月から3か月間、給料を10%(月額10万円)減額する。また、これまで市に弔慰金制度がなかったことから、災害対応業務に従事する職員が死亡した場合などに最大50万円を支給する条例も提案する。
職員の父(57)は取材に、「息子の命はお金に換えられるものではないが、50万円では市が息子を思う気持ちが伝わらない」と語った。