自民党総裁選(8日告示、14日投開票)で、大本命とされる菅義偉官房長官(71)は2日夕、立候補を正式表明した。党内7派閥のうち5派閥の支持を取り付け、岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)を大きく引き離している。このまま「次期首相」となれば、新型コロナウイルス対策と経済政策に加え、米中対立が激化するなかでの「外交手腕」が問われる。特に、軍事的覇権を強める習近平国家主席率いる中国と、数々の「反日」暴挙を繰り返す文在寅(ムン・ジェイン)大統領の韓国への断固たる姿勢は重要だ。安倍晋三首相のアドバイスを受けるべきだという識者もいる。 ◇ 「日米関係というのは、わが国の外交の基軸である」「安倍首相が全身全霊を傾けて進めてきた取り組みを継承し、さらに前に進めるために持てる力を全て尽くす覚悟だ」 菅氏は2日の出馬会見でこう語った。 安倍政権のスポークスマンとして7年8カ月間、菅氏は「黒子役」として内政中心で仕事をこなしてきた。官房長官として、安倍首相とドナルド・トランプ米大統領の電話首脳会談のすべてに同席したが、外交は安倍首相がほぼ一手に握り、国際社会での日本の存在感を高めた。 それだけに、菅氏の外交手腕を不安視する向きもある。総裁選では岸田、石破両氏とともに外交姿勢が問われそうだ=別表参照。 こうしたなか、米国防総省は1日、総裁選に合わせるかのように、中国の軍事動向に関する年次報告書を発表した。 同報告書は、中国の核弾頭数が今後10年間で、「少なくとも倍増すると推定される」と指摘した。現在の弾頭数を200発台前半とみており、400発台となる計算だ。さらに、中国がアフリカのナミビア、南太平洋のバヌアツ、ソロモン諸島に対して、軍事拠点設置を提案したとみられると記している。 中国は、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)を引き起こしながら、東・南シナ海での軍事的覇権拡大を着々と強めている。沖縄県・尖閣諸島周辺にも、連日のように武装公船を侵入させている。国際社会の反対を無視して「香港国家安全維持法」を施行し、「台湾統一」の野望も捨てていない。 菅氏は8月27日の官房長官会見で、中国が前日、南シナ海に弾道ミサイル4発を撃ち込んだことに対し、「中国の緊張を高める行為に強く反対し、自由で開かれた平和な海を守るために米国をはじめ、国際社会と連携する」と語っている。 「次期首相」としても決然と対峙(たいじ)できるのか。
自民党総裁選(8日告示、14日投開票)で、大本命とされる菅義偉官房長官(71)は2日夕、立候補を正式表明した。党内7派閥のうち5派閥の支持を取り付け、岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)を大きく引き離している。このまま「次期首相」となれば、新型コロナウイルス対策と経済政策に加え、米中対立が激化するなかでの「外交手腕」が問われる。特に、軍事的覇権を強める習近平国家主席率いる中国と、数々の「反日」暴挙を繰り返す文在寅(ムン・ジェイン)大統領の韓国への断固たる姿勢は重要だ。安倍晋三首相のアドバイスを受けるべきだという識者もいる。
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「日米関係というのは、わが国の外交の基軸である」「安倍首相が全身全霊を傾けて進めてきた取り組みを継承し、さらに前に進めるために持てる力を全て尽くす覚悟だ」
菅氏は2日の出馬会見でこう語った。
安倍政権のスポークスマンとして7年8カ月間、菅氏は「黒子役」として内政中心で仕事をこなしてきた。官房長官として、安倍首相とドナルド・トランプ米大統領の電話首脳会談のすべてに同席したが、外交は安倍首相がほぼ一手に握り、国際社会での日本の存在感を高めた。
それだけに、菅氏の外交手腕を不安視する向きもある。総裁選では岸田、石破両氏とともに外交姿勢が問われそうだ=別表参照。
こうしたなか、米国防総省は1日、総裁選に合わせるかのように、中国の軍事動向に関する年次報告書を発表した。
同報告書は、中国の核弾頭数が今後10年間で、「少なくとも倍増すると推定される」と指摘した。現在の弾頭数を200発台前半とみており、400発台となる計算だ。さらに、中国がアフリカのナミビア、南太平洋のバヌアツ、ソロモン諸島に対して、軍事拠点設置を提案したとみられると記している。
中国は、新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)を引き起こしながら、東・南シナ海での軍事的覇権拡大を着々と強めている。沖縄県・尖閣諸島周辺にも、連日のように武装公船を侵入させている。国際社会の反対を無視して「香港国家安全維持法」を施行し、「台湾統一」の野望も捨てていない。
菅氏は8月27日の官房長官会見で、中国が前日、南シナ海に弾道ミサイル4発を撃ち込んだことに対し、「中国の緊張を高める行為に強く反対し、自由で開かれた平和な海を守るために米国をはじめ、国際社会と連携する」と語っている。
「次期首相」としても決然と対峙(たいじ)できるのか。