検察官役の指定弁護士を務めた石田省三郎弁護士らは判決後に東京都内で記者会見し、「国の原子力行政を忖度(そんたく)した判決と言わざるを得ない」と批判した。控訴については「これから検討する」と述べた。
石田弁護士は「裁判所は原発に絶対的な安全性が求められているわけではないと言った。被告3人の義務は本当に判決の言ったようなことでいいのか」と憤り、政府機関の地震予測の信頼性に合理的疑いがあると判断したことについても、「科学的な問題に介入していいのか」と疑問を呈した。
原発事故を回避するには運転を停止するしかなかったと判断されたことについては「違和感があった」と語った。
長期にわたった公判を振り返り、「刑事責任を科すには、合理的疑いを越えて立証しないといけない難しさはある。できるだけの論証はした」と悔しさをにじませた。神山啓史弁護士も「十分な立証をしたと思っている。個人としては納得していない」と不満をあらわにした。