記録的高潮「すぐ避難を」 気象庁、鹿児島や福岡・山口・愛媛沿岸 台風10号

気象庁は6日、台風10号の接近に伴い、記録的な高潮が発生する恐れがある地域を公表した。特に警戒が必要な地域は、鹿児島県の屋久島、種子島、薩摩地方▽福岡、山口県境の周防灘周辺▽愛媛県の豊後水道周辺。いずれも6日夜~7日未明、警報基準を超える潮位になるとみられ、気象庁の担当者は6日午前11時からの記者会見で「今からすぐにでも避難を」と強く呼び掛けた。
高潮は台風などの発達した低気圧が通過する際に起きる現象。上空の低気圧に海水が吸い上げられて水位が上昇したり、風で海水が海岸へ吹き寄せられたりして発生する。海水が堤防を越えて浸水被害を招き、津波と似た被害をもたらす場合があるという。1959年の伊勢湾台風では、5000人以上の死者・行方不明者の多くが高潮に襲われたとされる。河口付近で潮位が上がると川の流れがせき止められ、河川の氾濫につながる恐れもある。
気象庁によると、特に警戒が必要な地域は、湾が細長く、南向きに広がっている場所が多い。台風の影響で南から強風が吹き、湾の奥に海水がたまりやすい。台風の接近が満潮時と重なり、大きな被害が出る恐れがあるという。他の地域についても「九州、中国、四国の各地方では高潮に警戒が必要だ」と指摘している。【黒川晋史】
警戒が必要な場所と期間
気象庁によると、高潮に警戒が必要な場所と期間は以下の通り。
鹿児島県種子島・屋久島地方=6日夜のはじめごろ~夜遅く▽同県薩摩地方=6日夜のはじめごろ~夜遅く▽山口県西部=6日夜遅く~7日未明▽福岡県北九州地方=6日夜遅く~7日未明▽愛媛県南予北部=6日夜のはじめごろ~夜遅く