スイッチ不正操作し1000戸停電させる 容疑で四電工社員逮捕 高知県警

高知市内の民家など約1000戸を停電させたとして、高知県警高知南署は10日、同市一宮中町2、四電工社員、有沢勇耶容疑者(26)を電気事業法違反と威力業務妨害容疑で逮捕した。「自分がやった」と容疑を認めているという。同市周辺では2015年以降、電柱の配電スイッチが無断で操作され、周辺地域が停電する事件が数件起きており、同署は関連を調べる。
逮捕容疑は、19年8月8日午後10時10~55分ごろ、高知市横浜東町の電柱に設置された、四国電力(高松市)が管理する「開閉器」を不正に操作し、周辺地域の民家など計1029戸を停電させ、同社の業務を妨害したとしている。
四国電力によると、「開閉器」は電線の配電を制御するスイッチで、地上から専用の棒を使うか、電柱に登ってロープを引っ張って切り替える。開閉器が無断で操作される事件は高知市周辺で15年から計7件発生。このうち5件で停電が発生し、延べ5000戸余りに影響したという。
四電工は四電のグループ会社で送配電の設備工事などに携わる。四電工によると、有沢容疑者は高知市内の配電工事を担当していた。逮捕容疑の時間帯は勤務時間外だったが、直後に電線の張り替え工事をする予定があり、停電の影響で延期になったという。四電工の宮内義憲社長は10日、「関係者の皆さまに深くおわび申し上げる。再発防止と社会的信頼の回復に向けて全力で取り組む」とのコメントを出した。【郡悠介】