案里被告が「口裏合わせ」=県議証言、妻に現金―参院選買収・東京地裁

昨夏参院選をめぐる大型買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)罪に問われた参院議員、河井案里被告(46)=自民離党=の公判が18日、東京地裁(高橋康明裁判長)であり、平本徹・広島県議(54)夫妻の証人尋問が行われた。平本県議は、案里被告が現金30万円入りの封筒を妻に渡したと述べ、「後日『あれ、なかったことでいいよね』と電話で言われた。口裏合わせと感じた」と明かした。
夫妻の証言によると、県議選の投開票日直前だった昨年4月5日、案里被告は平本県議の演説会に応援弁士として出席した帰り際、妻に「これを」と白い封筒を差し出した。妻は現金と感じて断ったが、「人目があるから早く納めて」と言われて受け取り、帰宅後に県議に渡した。県議は参院選後の同8月に封筒を開け、現金30万円があるのを確認したという。
この現金を案里被告側は「陣中見舞い」と主張しているが、平本県議は「参院選で応援してほしいという趣旨の危ないお金と思った」と証言。「東京出張の際などに直接返そうとしたが、機会がなかった。今年4月、同額を案里被告の事務所宛てに現金書留で返却した」と述べた。参院選では、当時の自民党現職と案里被告の双方を応援したという。
[時事通信社]