東京都奥多摩町で2003年、男性の切断遺体が見つかった事件で、警視庁は24日、潜伏先の南アフリカ共和国から3日に帰国した紙谷
惣
( そう ) 容疑者(46)(逮捕監禁容疑で逮捕)を殺人と死体遺棄・損壊容疑で再逮捕した。
警視庁幹部によると、紙谷容疑者は主犯格の松井知行容疑者(48)(殺人容疑などで国際手配)らと共謀して03年9月19日昼、山梨県丹波山村のキャンプ場にとめた乗用車のトランク内で、元飲食店員の
古川
( こがわ ) 信也さん(当時26歳)の首を絞めて殺害した上、奥多摩町の河原で遺体を切断して山梨県や奥多摩町の山中などに遺棄した疑い。
調べに対し、紙谷容疑者は、「自分は殺害現場におらず、近くで寝ていた」と殺人容疑を否認。死体損壊容疑については「遺体をのこぎりでバラバラにした」と認める一方、遺棄については「捨てたのは自分ではない」と供述している。
この事件では04年1月、当時18~30歳の男女6人が殺人容疑などで逮捕され、5人が有罪、1人は少年院に送致された。共犯者らの供述などから、警視庁は、紙谷容疑者が古川さん殺害や遺体遺棄に関与したとみている。
古川さんは当時、飲食店客のカード情報を悪用する計画を松井容疑者から持ちかけられ、従わなかったため拉致された。松井容疑者はカード犯罪組織の幹部で、配下だった紙谷容疑者は「当時は(松井容疑者を)尊敬し、一緒に行動していた」などと述べているという。
紙谷容疑者は17年間、南アに潜伏していたが、「コロナで仕事も金もなくなった」として今月3日に帰国。警視庁が古川さんへの逮捕監禁容疑で逮捕していた。