JAXA汚職事件 贈賄側被告「私は無罪」 東京地裁初公判

宇宙航空研究開発機構(JAXA)を巡る汚職事件で、文部科学省の川端和明元国際統括官(59)への贈賄罪に問われた元医療コンサルタント会社役員、谷口浩司被告(49)は28日、東京地裁(西野吾一裁判長)で開かれた初公判で「絶対に納得がいかない。私は無罪です」と起訴内容を否認した。
検察側は冒頭陳述で、谷口被告は国会議員経験者を通じて2013年に川端元統括官と知り合い、直後から高級和食店や東京・銀座の高級クラブで川端元統括官への接待を繰り返すようになったと指摘。見返りとして、東京医科大の創立100周年記念式典に、宇宙飛行士を講師として派遣してもらうなどしたと述べた。
弁護側は、谷口被告は複数の国会議員の秘書や政策顧問の肩書を持ち、政治活動の一環として政策打ち合わせのため川端元統括官ら官僚と会食していたと反論。谷口被告も「川端さんとは家族ぐるみの付き合いをしていた」などと主張した。
起訴状によると、谷口被告は、川端元統括官がJAXAに理事として出向していた15年8月~17年3月、自身の会社に便宜を図ってもらう見返りに、東京都内の飲食店で計21回の接待(計約148万円相当)を繰り返したほか、タクシーチケット1冊(約6万円相当)を手渡したとされる。
川端元統括官は東京地裁で19年12月、収賄罪で懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金154万円の判決を受け、確定した。【巽賢司】