「まさか」意識、都会より強く
佐賀県警は25日の定例記者会見で、2020年の県内窃盗事件における無施錠率(1~8月の暫定値)を発表した。無施錠による被害の割合を示す無施錠率は、調査対象の3類型でいずれも全国平均を大きく上回っており、県警生活安全企画課は「全国に比べ鍵をかけずに被害に遭うケースが多い。在宅時や短時間の外出でも鍵をかける習慣を意識づけられるよう啓発に取り組みたい」と話す。【山口響】
県警によると、今年8月末までの無施錠率は、「住宅侵入窃盗」が127件中96件で約76%(全国平均約51%)▽「車上狙い」は156件中128件で約82%(同約64%)▽「自転車盗」は271件中216件で約80%(同約61%)――となっており、過去5年間も全国平均を上回る傾向にあった。
無施錠率を市町別でみると、「住宅侵入窃盗」で上峰町は0%、鳥栖市が25%、みやき町が約44%と全国平均を下回り、吉野ケ里町でも約67%と県内平均よりも低かった。「車上狙い」でも、県東部は比較的無施錠率が低い傾向がみられた。
石橋憲茂・県警生活安全部長は記者会見で「県東部は住宅地が多く、人の往来が西部に比べて多い。その中に窃盗犯が紛れ込んでいるのではないか、というのを住民が経験的に分かっているのだろう」と推し量った。県西部は人の往来が少なく地域のつながりが強いと指摘し、「『まさか自分たちが被害に遭うとは思わない』という傾向が強いのではないか。県全体でも、都会よりは『まさか』という意識が強い」として注意を呼び掛けた。
県警が注意を呼び掛ける無施錠窃盗の被害例
・コンビニエンスストアなど、「少しの間なら良いだろう」と車の鍵をかけない。
・「自宅駐車場だから安心」と鍵をかけない。
・「高い位置だから大丈夫」と開けっぱなしの浴室の窓から自宅に侵入される。