日本航空「Ladies and Gentlemen」廃止 性的マイノリティー配慮

日本航空は機内や空港の搭乗口で英語の案内アナウンスをする際、「Ladies and Gentlemen」(淑女、紳士の皆様)の呼び掛けを9月末で取りやめる。性別を前提とした英語表現だとして、日航は「性的マイノリティーのお客様が不快な思いをしないように」と廃止を決めた。10月1日から新しいアナウンスに変更する。
機内で、客室乗務員は旅客の搭乗や降機、飛行中のサービス開始の際、英語のアナウンスの始めに「Ladies and Gentlemen」と必ず敬称をつけていた。社内のマニュアルに基づいた対応で、国際線だけでなく、外国人の旅客が搭乗している国内線の便でも使っていた。搭乗口では、地上旅客係員が搭乗時刻の案内の際にアナウンスしていた。
日航は2014年に「ダイバーシティ宣言」をし、性別や年齢、国籍、人種、宗教、障害の有無、性的指向、性自認などの属性によらず、多様な人材が活躍する環境の創造に取り組んでいる。その一環として、英語アナウンスの変更を決め、マニュアルも改める。
10月から全社的に、客室乗務員は「Good morning/Good afternoon/Good evening,everyone」(おはようございます、こんにちは、こんばんは。皆様)や「Attention,all passengers」(皆様にお知らせいたします)を使う。地上旅客係員のアナウンスもほぼ同じ内容にする。
性別を前提とした敬称はニューヨークやロンドンの地下鉄も取りやめている。
こうした対応に、機内で「Ladies and Gentlemen」を使用している全日本空輸は「お客様からの声などを踏まえ、社内で検討する」と説明している。【中村宰和】